地域猫行政の取り組み
地域猫の取り組み(横浜市磯子区)
- 行政として明確な対応、対策は無かった
「猫の問題は地域の問題」と提起(1995年度)
- 磯子区ホームレス猫防止対策事業(1997年度)
- 飼い主に自覚と責任を持ってもらう
- ノラ猫問題を地域ぐるみで解決する
- 飼い猫の飼育申し出手続き
- 猫の飼育アンケート調査
- 「区民と考える猫問題シンポジウム」開催
飼い猫の飼育申出手続きの実施
飼い猫の飼育申出手続きの実施
飼い主としての自覚と責任を促すため
飼い主の申し出により、首輪とIDペンダントを無料配布
1,473匹の申し出あり
全国の動物愛護団体から止めるよう抗議される
猫の飼育アンケート調査の実施
猫の飼育アンケート調査
磯子区保健活動推進員330名の協力で、3,300世帯(世帯数の5%)の無作為アンケートより区内の猫の飼育数を推計
- 世帯数:66,152
- 人口:167,994
- 犬の登録数:5,000
- 猫の推計頭数:15,940匹(屋外飼育:5,300匹)
区民と考える猫問題シンポジウム
通称:ニャンポジウム
区民の意見や考え方を反映させるための場を設定
コーディネーター: | 動物園園長 |
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パネリスト: | 磯子区獣医師会の代表 動物愛護団体の代表 連合町内会の代表 保健活動推進員の代表 |
シンポジウムでの意見
【猫嫌悪派】
「可哀想だからといって無責任なエサのやり方をするから猫が集まり、子猫が生まれてどんどん増えている。臭い糞や尿を周辺に撒き散らして迷惑している」
【猫擁護派】
「ノラ猫が悪いのではなく、捨てた人間が悪いので不適切な飼育の飼い主に対する対策の徹底と今存在している猫に対して、不妊去勢手術を徹底し、地域の中で存在させたい」
問題解決への糸口
今いる猫を殺せとは言わないから、今以上に増やさない
不妊去勢手術の徹底
滅茶苦茶なエサの与え方、フンなどが問題なので、適切なルールをつくる
猫の飼育ガイドラインの作成
猫の適切な飼育のルールづくりの検討、作成
磯子区猫の飼育ガイドラインの制定!
- 検討委員会を設置し、ルール作りを検討
(専門委員5名、区民公募9名にて、年5回開催) - 「地域猫」という新しい分類の猫を定義づけた猫の適切な飼育のルールづくりの検討、作成
区民ボランティア組織である協議会の設立
磯子区猫の飼育ガイドライン推進協議会の設立
- 地域猫実践グループの募集
- ガイドライン推進員の募集、育成
- 地域猫実践グループに対して手術費用の助成
考察とまとめ
猫問題シンポジウムが効果的
様々な意見を出し合い、歩み寄れる事を導き出せた
(合意形成)
全員の賛成はなくても、反対しないで見守る姿勢へ
地域住民への情報提供
地域でのセミナー開催、情報チラシの作成配布
飼い主のいない猫を減らすためには
正しい「地域猫」を理解してもらうための更なる啓発が必要である
(現在は、言葉だけが独り歩きしている)
飼い猫の対応強化が必要である
飼育崩壊させないため不妊去勢手術への理解
- 遺棄の罰則強化と適用
- 屋内飼育のすすめ