書籍紹介『みんなで見守る地域猫 命をつなぐ獣医師の挑戦』
『みんなで見守る地域猫 命をつなぐ獣医師の挑戦』(高橋うらら・文)
児童向けに、私の生い立ちから地域猫誕生までの挑戦の道のりが本になりました。多くの子どもたちに読んでもらい、命の大切さや挑戦する勇気を学んでもらいたいです。
「ともに見守り、ともに生きる。」地域猫活動誕生の物語
「地域猫活動」は、どのように生まれ、広まったのか。
発案者・黒澤 泰(くろさわやすし)さんが歩んできた挑戦の道のりをたどる。
- もくじ
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- 猫の歴史
- 獣医師を目指した黒澤さん
- 猫の前にまずノラ犬問題
- 汐見台団地の「みんなの猫」
- ノラ猫マップをつくっていた町内会
- ニャンポジウムを開いて
- 地球のすべての生命をうやまう
- 猫の虐待事件
- 広がる地域猫活動
- 若い世代へのメッセージ
- 黒澤 泰からのメッセージ
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勇気を出して一歩をふみださないと、何も始まりません。失敗しても、次の一歩へつなげればよいのです。若いからこそ失敗をおそれずに、勇気を出して挑戦してみてください。私は当時、無謀とも思える挑戦をして、人間社会の中できらわれていたノラ猫と、人が共生するための方法である「地域猫」の考え方を誕生させました。望まれないで生まれる、多くの不幸なノラ猫の命が救えたことは、動物たちの命の大切さを知る獣医師として、ほこりに思います。