印象に残ったセミナー(2024年)
2024年に参加したセミナーから印象に残った事を書いてみます。
2月11日に宮崎県都城市で開催された「みんなの のら猫大会議」は、ボランティアである「NPO法人のら猫ゼロ都城」さんが主催した一大イベントでした。
私の講演後、プレゼンテーションとパネルディスカッションとして宮崎県動物愛護センター、都城市保健所、ボランティアによる現状報告や問題点、トラブル解決策等を話し合いました。これだけだとどこでもやっていることなのですが、オープニングで中学生による活動支援発表があり小松原中学校からは生徒たち手作りの立派な捕獲器が5台寄贈されるセレモニーや西中学校からは私の制作したDVD「地域猫活動のすすめ」を鑑賞後の作文発表があり生徒さんたちに私の意図が伝わったことに感動しました。
でもなぜこんなに中学生の関わりが多いのかと思っていたら、主催者のボランティアさんが「ノラ猫問題解決を地域貢献」と位置付けて中学生に向けての啓発活動を地道にされていたことを知りました。素晴らしい!
老若男女が集まりお祭りのような賑わいと活気があって楽しかったです。このようなイベントの一部として地域猫活動を紹介するならば、猫に関心の無い多くの人たちにも話を聞いてもらえるのだと思いました。遠かったですが行って良かったと思いました。
7月1日は静岡県富士市に行きました。驚くことに対象者は富士市議会議員さんであり議員勉強会の一環として、地域猫発案者本人が語る活動の概要やメリット・デメリット、ポイント、今後について話しました。
市の施策に大きく影響する議員さんが会派を越えて一同に会したセミナーは大変有意義であり、一人でも多くの議員さんに理解してもらうことで前進するものと確信します。ごく一部の党派による議員勉強会はありましたが、全部を対象とする場を企画された議員さん(モデルのような美人)に感謝です。富士市の今後の進展に期待したいです。
また、7月4日は東京都特別区、8月9日は茨城県それぞれの動物業務担当職員向けの研修に行きました。
とにかく行政職員は人事異動が多くて、どうしても動物特に猫の知識や経験が乏しいので、ノラ猫対策事業の提案や継続は職員の意識と技量次第になってしまいます。やはり事業を実施する動物担当職員の十分な理解が一番大事なので、職員への質の高い研修はずっと続けなければならないと感じました。
ノラ猫業務で住民への説明に自信のない職員は、すぐに出来る事として私のDVDを地域への集会で活用してもらいたいものです。
地域猫発祥の横浜市でも18区それぞれの地域性を生かして対策をしていますが、各区の職員意識にはかなりの差が生じていると聞きました。そこで7月27日開催された横浜市民向けセミナー終了後に職員研修の開催実施を提案したところ、後日連絡があり来年1月21日の実施が決まりました。
Facebook等で見る各地の情報では、かなり違った解釈の地域猫活動が行政発行のチラシで広められています。住民活動である地域猫活動がボランティアに丸投げされないためにも、動物担当職員や議員さんに正しく理解してもらう必要があり住民への啓発と共に重要だと感じました。身体が動く間はもう少し頑張って啓発に回りたいと思います。