地域猫推進寺

2.地域猫活動の役割

人と猫が共存できる地域を実現させるためには、一般人、地域住民、行政、猫活動ボランティア等がそれぞれの役割のもと、協働で取り組むことが重要です。

一般人の役割

  • 猫の飼い主やこれから飼おうとしている人は、飼い主としての責任を果たし、周辺住民の迷惑にならないよう心がけます。(不妊去勢手術の実施、終生飼育、屋内飼育への努力、屋内の清掃、飼育可能な頭数制限)
  • 猫が命あるものであることを尊重し、ノラ猫を排除しようとするのではなく、地域猫活動への理解を深め、飼い主のいない猫を減らしていく活動に協力します。
  • かわいそうだからとエサだけを与える行為は、猫にも人にも迷惑をかける結果となります。猫への愛情を地域猫活動に向けましょう。

地域住民の役割

  • 地域住民でよく話し合い、地域猫の趣旨を十分に理解し地域の意思統一を確認した上で取り組みます。
  • 地域猫の活動が地域住民に受け入れられるように周知を図るとともに、活動の推移を見守ります。
  • 地域住民の中で実際に猫の世話をしている人達を中心に、趣旨に賛同した住民や地域猫活動に経験を持つ猫活動ボランティアなどの協力を得て活動を進めます。
  • 地域のルールや担当を決めて、地域問題としてできるだけ多くの人が関わり、出来ることを順次協力していきます。
    不妊去勢手術の実施、手術後の飼育管理(エサの時間、場所、回数、エサ場清掃、トイレの設置、フンの始末など)

行政の役割

地域猫活動の普及啓発を図り、活動実施地域でスムーズな活動ができるように支援を行います。(個人への支援では不十分)

  • 一般人に対して地域猫活動を知ってもらうための広報やチラシ、冊子の作成、配布を行います。
  • 飼い主のいない猫で困っている地域に対して、地域猫活動による解決方法を進めるための話し合いの場を調整することや地域セミナー・勉強会の開催を行います。
  • 猫の飼い主や世話をしている人達への適正飼育を指導します。
  • 地域猫活動の趣旨に賛同する人や活動グループとの連携を行い、地域へ実践するための情報を提供することでスムーズな運用ができるように調整します。
  • 地域猫実施地域に対して、不妊去勢手術実施に向けた調整や補助金交付などの支援を行います。

動物愛護団体、猫活動ボランティアの役割

  • 地域猫活動を実践しようとする地域の相談に応じるとともに、活動時には支援、協力します。(手術のための捕獲作業、飼育管理方法などの情報を提供する)
  • 行政との連携を密にして、情報等の共有を図ります。
    地域での進行が遅いために全てをやろうとしてしまいますが、動物愛護団体や猫活動ボランティアは地域活動のアドバイザーの役割に徹してください。

地域猫活動の役割

猫で困った、嫌いな住民も含めて一体となって活動する

地域住民:地域住民間で役割分担。エサ、掃除、広報、手術、資金。行政(コーディネーター)・普及啓発・連絡調整・適正指導・資金助成。猫活動ボランティア(アドバイザー)・住民の相談・活動の支援。動物病院・不妊去勢手術の施術・病気相談