失敗事例と実践者の声
地域猫活動の失敗例と対応
失敗例1地域での話し合いを企画したところ、猫好きしか集まらなかったり、猫好きと猫嫌いの間で終始言い合いで終わってしまった。
猫好きな人達だけで集まっても周辺住民からは全く理解が得られない。
猫嫌い、困っている、関心がない人達も参加して、地域の問題として話し合わなくては意味がない
会議での進行の役割が大切で、どうすれば良いかの前向きな意見を出してもらう(ファシリテーター)
- 保健所で捕獲処分してもらえばよい
- エサを与えるのをやめればよい
- 公園などへ置いてくればよい
- 全部をボランティアに保護してもらえばよい
失敗例2地域猫活動を実施している地域を明確にするつもりでプレートを作ったが、このプレートの下に子猫が置かれるようになった。
猫を捨てる場所の目印になってしまった。限定した地域の問題なので、目立つプレートは必要ない。それより周辺住民に知ってもらうための猫情報を掲示板や回覧板で定期的に提供することが大切
失敗例3町内で捕獲し不妊去勢手術を実施したところ、外飼いの飼い猫に施術をしてしまった。
町内に不妊去勢手術を実施することの周知がされていなかったから発生した事例。情報提供が大切!
- 「飼い主のいない猫の取り組みについて」
- 「不妊去勢手術を実施する期日の予告」
- 「手術実施の結果」を報告すること。
外に出ている猫であれば、ノラ猫を増やさないためにも必ず不妊去勢手術をしてもらう
失敗例4猫ボランティアの動きが早く、住民が全てを猫ボランティアに頼ってしまい地域で動こうとする意識が無くなった。
地域猫活動を中心となってやるのは地域住民なので、猫ボランティアはスムーズに進むように住民への支援、協力をするアドバイザーの役割を果たすこと
ノラ猫を見かけた
- すぐに捕獲して、手術してしまう
- すぐに保護してしまう
個人的に行う動物愛護の活動なので、
不平不満を言わない
住民の理解がないままに進めると、
ボランティア自身が大変になるだけである
結果的には、猫トラブルが解決しないケースの方が多い
実践者からの声1
地域住民が地域猫活動が行われていることを知らない、理解していない
- 実践している人任せにしている
- 実施エリアがはっきりしていない
- 地域への情報の提供が不足している(行政の後押し)
- 広報、回覧、チラシ、掲示、集まり(勉強会、反省会など)
地域猫活動は住民の活動であることに関心をもってもらう
実践者からの声1
他の地域から猫が流れてくる、猫が捨てられる、猫が生まれるなどで、猫の数が減らない
- エサの管理が出来ていない
- 実施エリアが明確ではないため、住民からの情報もなく猫の把握が不十分である
- 捨てる行為は犯罪だ!
- 置きエサをしないで、猫と対面してエサを与える
- 地域での監視の目が行き届いていない(住民の意識)
- 未手術猫を発見したら、すぐに不妊去勢手術の実施
- 警察相談専用電話 #9110
実践者からの声3
活動がなかなか終息しないため、年齢的に継続できるか不安である
- 地域猫活動の終着点はどこなのか
- 高齢化で世話する人が減っている(若い人の協力がない)
- 地域猫活動の終着点は、地域の猫トラブルが解消した時
- 世話人の終着点は、世話する猫が居なくなった時(命を全うする、貰われる、家で世話する)+ 新しい猫の進入監視
- 単なる猫愛護ではなく、地域貢献活動であることをアピール
- 楽しい活動、イベント企画、各種集まりで若い人の参加を促すバザー・上映会・お祭り
実践者からの声4
外に出している飼い猫に困っている
飼い主教育の徹底
広報の充実
地域猫が虐待される
警察相談専用電話
#9110
実施地域以外の人から
嫌がらせを受ける
知らないから教えてあげる
これでは解決しない。
両者の妥協点を探り、地域のルール作りへ