地域猫推進寺

間違った地域猫

勘違いされる地域猫

ノラ猫に関わること全てが地域猫と思われている

地域猫ではない → 単なるノラ猫の事:新聞記事「地域猫に不妊去勢手術をしましょう」、SNS拡散「薬品をかけられた地域猫を愛護団体が保護」、ノラ猫を捕獲し、保護した猫(地域にいた猫)、ノラ猫に不妊去勢手術をしただけの猫 TNR:SNS拡散「耳にVカットが入った毛玉だらけの地域猫を保護」

間違った解釈の地域猫活動

不妊去勢手術して元に戻す+飼育管理、住民の理解→地域猫活動(住民のトラブル解決、動物の愛護)、不妊去勢手術して元へ戻すだけ→TNR活動(動物の愛護活動)、主に保護して譲渡→保護猫活動

TNRと地域猫活動の違い

TNR 地域猫活動

飼い主のいない猫の繁殖を抑え、自然淘汰で数を減らしていくことを目的に、捕獲し、不妊去勢手術を施して元のテリトリーに戻す活動のこと

飼い主のいない猫のいる地域住民が主体となり、不妊去勢手術や給餌、清掃などにルールを決めて管理しトラブルを減らす活動のこと

子猫を産まさない、ノラ猫を増やさないことが目的

地域の環境衛生問題と捉えて、住民のトラブルを解決することが目的

子猫の引取数を減らす→殺処分ゼロ(動物愛護活動)

TNR+適切な飼育管理(動物愛護活動と地域の環境衛生改善活動)

住民が関わらなくても可能

住民が主体

行政の関わりがなくても可能

行政の関わりがある(認定が必要ではない)

フン害やエサやりのトラブルは減らない

ルールに基づき適切に世話をするのでトラブルは減る

捕まらない猫の不妊去勢手術が中々行えない

住民が見守ることで、地域内の全頭手術が早めにできる

捕まらずに不妊去勢手術ができなかった猫がいると3〜5年で元の頭数にもどる(最低でも75%の不妊化が必要)

継続的な把握と不妊去勢手術により、新たな繁殖によって増える猫はいない(その間に周辺地域の実施も促す)

ボランティアや愛護団体、個人でもすぐに実行できる(地域住民が任せきりになるため地域の協力は得にくい)

住民の理解を得るまでに時間がかかるため、すぐに実行できない(住民、行政、ボランティアとの協働)

個人や愛護団体が単発的に行う活動(初動対策)

地域住民が継続的に見守る活動(長期的対策)

猫の行動学から見た現象1

地域から猫を居なくした場合(保護や昔の引取りなど)

一時的には減るけれど・・・空白スペースに他の地域から新しい猫が流入してくる→元に戻る。さらに手術していないために増え続ける→いつまでも終わらない。繰り返すだけである

ノラ猫の保護活動

目の前から猫がいなくなるので住民からは喜ばれるが、保護・飼育・譲渡には限界があり、やがてボランティアや団体が行き詰まることになる。(単なるボランティアの活動になり、住民が行動する意識はなくなる)
保護するならば、余裕のある人、団体が行うこと。

猫の行動学から見た現象2

手術して元の場所に戻した場合

自分のテリトリーを守り、新しい猫の流入を防ぐことができる、手術しているので増えていかない
→地域でしっかり管理しないと・・・TNR(75%は必要)→数年後、手術に もれた猫が繁殖し増えてしまう可能性が高い(一時的には効果あり)。→地域で管理し、見守り続けることで、全頭手術を可能にできる(地域猫)→一代限りで猫の数は減る(周辺地域も実施で完璧)